iPhoneショートカットとClaude Codeを連携させた話|話しかけるだけでAIが動く仕組みを作った

iPhoneショートカットとClaude Codeを連携させた話|話しかけるだけでAIが動く仕組みを作った

iPhoneのショートカットアプリとClaude Codeを繋いだら、「話しかけるだけでAIが動く」という状態ができた。

作るまでに何日もかかったし、途中で何度も詰まった。
でも動いたときの感動は今でも覚えている。
どうやって作ったか、どこで詰まったかを書いておく。

目次

作ったものの概要

完成した仕組みはこうだ。

1. iPhoneのショートカットアプリを起動して話しかける

2. 音声がテキストに変換されてDropboxに保存される

3. VPSのClaude Codeが新しいファイルを検知する

4. Claudeが内容を処理してメールで送ってくれる

スマホ1タップで始まって、10分後にメールが届く。
外出先でも、運転中でも、手がふさがっていても使える。
仕組みを作った話は第7話に詳しく書いた。
この記事では設定の具体的なポイントと、やってみて気づいたことを中心に書く。

なぜこれを作ろうと思ったか

思いついたことを忘れる前にメモしたい、というのが最初の動機だ。

メモアプリを開いて文字を打つのが面倒で、いつも後回しにして忘れていた。
音声でメモできるアプリも試したが、どこに何を保存したかわからなくなって、結局使わなくなった。
メモが溜まるだけで整理されない問題を何年も放置していた。

「Claudeに渡せばいい感じに処理してくれるんじゃないか」
と思って作り始めた。話しかけるだけで、後から整理された状態で届く。
それが目標だった。

ショートカットアプリで作る部分

iPhoneのショートカットアプリで作るのは「音声を録音してDropboxに保存する」部分だ。

ショートカットアプリのアクションを順番に並べる。

録音する → テキストに変換する → Dropboxに保存する

一つひとつのアクションは難しくない。
Geminiに「ショートカットアプリで音声をDropboxに保存する方法」と聞きながら設定を進めた。

詰まったのは繋ぎ方だ。
前のアクションの出力を次のアクションの入力に渡すとき、どの変数を選べばいいかが微妙にわかりにくい。
「テキストを変換した結果」がどこに入っているのかを探すのに時間がかかった。
ショートカットアプリは「変数」という概念が視覚的にわかりにくい設計になっていて、慣れていないと迷子になる。

さらにGeminiとClaudeで画面の説明が微妙に違う。
「このボタンを押して」と言われても自分の画面に同じ名前がない、という状況が何度もあった。
iOSのバージョンによってUIが変わっているのか、表現が違うだけなのか、それを確認するだけで時間が溶けた。

同じ操作を指しているのに「テキストを取得」「テキストの内容」「クリップボードから読む」など微妙に表現が違うアクションが複数並んでいて、どれが正解かわからないまま試し続けた。
正解にたどり着いたときは、なぜこれが正解なのかよくわからないまま進んだ。

iPhoneとVPSの繋ぎ方

iPhoneとVPSを直接繋ぐには認証の設定が複雑になる。
間にDropboxを挟むことで両側をシンプルに保てる。
詳しい理由は第7話に書いたが、要するに「どちらもDropboxとだけやり取りする」構造にすることでお互いの依存をなくせる。

Dropboxのアカウントは無料で作れる。
ショートカットアプリからDropboxに保存するアクションも公式に用意されているので、接続さえ通れば動く。

VPS側の仕組み

VPS側の処理はClaude Codeに作ってもらった。

Dropboxの特定フォルダに新しいファイルが来たことを検知して、Claudeがファイルを読んで処理して、メールで結果を送る。
この処理を定期的に走らせるようにした。

「Dropboxを監視してメールを送るスクリプトを作って」
とClaudeに頼んだら、必要なファイルを全部作ってくれた。
自分はPythonの書き方を知らないが、動くスクリプトができた。

VPS側の設定で気をつけることが一つある。
スクリプトをtmuxのセッションの中で動かしておかないと、ターミナルを閉じたときに止まってしまう。
「tmuxの中でスクリプトを常時実行させる設定もやって」とClaudeに頼めば一緒にやってくれる。

詰まったところ

いくつか詰まった場所がある。

ショートカットの変数が渡らない

アクション間で変数がうまく渡らなくて、Dropboxに空のファイルが保存されることがあった。
どのアクションのどの出力を次に渡すかを一つひとつ確認して解決した。
「マジックバリアブル」という機能を使うのが正解だったのだが、その名前を知らないと探せない。

Dropboxの認証が切れる

しばらく使っていると、ショートカットアプリからDropboxへの接続が切れることがある。
再認証が必要になるが、その手順がわかりにくい。DropboxアプリをiPhoneに入れて連携させておくと安定しやすい。

メールが届かない

スクリプトは動いているのにメールが来ない、という状態があった。
Claudeに調べてもらったらメールの送信設定の部分にエラーがあった。
エラーメッセージを貼り付けて「直して」と言ったら直してくれた。
エラーの意味は理解していないが、解決した。

処理の内容を調整するのに時間がかかった

Claudeに渡すメモをどう処理するか、最初は「要約して返して」だけだったが、使っていくうちに「箇条書きにして」「カテゴリーに分けて」など指示が変わっていった。
VPS側のプロンプトを何度も修正した。
処理の内容はClaudeに頼めば変えられるので、最初は大まかに決めて後で調整していくほうがいい。

使ってみた感想

動いてから1週間ほど使っている。

外出中に思いついたことを話しかけると、帰宅後にメールで整理された状態で届いている。
思いついた瞬間に記録できるのは想像以上に便利だった。
「後でメモしよう」という先延ばしがなくなった。

予想外に便利だったのが、頭の中を整理するための独り言として使えることだ。
「今日やろうと思っていること」を歩きながら喋ると、メールで要点がまとまって届く。
ちょうどいい外部の脳みそという感じだ。

iPhoneのショートカットだけでできることは限られているが、VPSのClaudeと繋ぐことで「記録する」だけでなく「処理して返ってくる」という体験ができた。
話しかけたことがAIに届いて、整理されて返ってくる感覚は、チャットとはまた違う面白さがある。

同じものを作りたい人へ

必要なものはこの3つだ。

– iPhoneとショートカットアプリ(最初から入っている)

– Dropboxのアカウント(無料で作れる)

– VPSとClaude Code(有料が必要)

ショートカットの設定とDropboxの連携まではGeminiに聞きながら進めれば形になる。
VPS側の処理はClaude Codeに「こういう仕組みを作りたい」と説明すれば作ってくれる。

一つアドバイスするとすれば、最初から完璧な仕組みを作ろうとしないことだ。
まず「話しかけたらDropboxにファイルが保存される」だけ動かして、次に「VPSがファイルを検知できる」ことを確認して、最後に「メールが届く」を確認する。
一気にやろうとすると、どこが動いていないかわからなくなる。

詰まる場面は確実にあるが、動いたときの達成感はそれに見合うものがある。

関連記事:ショートカットアプリとは|iPhoneの自動化ツールで音声メモをClaudeに渡す仕組みを作った話

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この記事を書いた人

52歳、自営業。エンジニアではない。コードは書けない。

ある日Xで「VPSにClaude Codeを入れると24時間AIが働いてくれる」という投稿を見て、その日のうちにVPSを契約した。意味はよくわかっていなかった。

Geminiを通訳にしながら、Claudeに丸投げしながら、tmuxに出られなくなったり、パスワードをチャットに貼ったり、SSH鍵で1日溶かしたりしながら、気づいたら声でメモを取ってメールが来る生活になっていた。

エンジニアじゃなくても、なんとかなってる。たぶん

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