第2話|Claude Codeが何を言っているのかわからなくてGeminiに通訳させていた話

第2話|Claude Codeが何を言っているのかわからなくてGeminiに通訳させていた話

VPSにClaude Codeが入った。さあ使うぞ、と思ったのもつかの間、最初の壁はすぐに来た。

目次

改行の仕方がわからなかった

Claude Codeを起動すると、黒い画面にチャット欄みたいなものが出てくる。
ここに話しかければいい、というのはわかった。

「こんにちは」と打ってEnterを押した。

送信された。
よし。

じゃあ次に長い文章を打ちたいとき、改行はどうするんだろう。
Enterを押したら送信されてしまった。

Geminiに聞いた。「Claude Codeで改行するには?」

「ALT+Enterで改行できます」

なるほど。

こんな基本的なことから調べていた。でもこれが自分のやり方だ。わからないことはすぐ聞く。
恥ずかしいとか思っている暇はない。

最初からGeminiが通訳だった

Claude Codeを触り始めたその日から、隣にGeminiを開いておく習慣ができた。

Claude Codeが何か言う。
意味がわからない。
スクリーンショットを撮ってGeminiに貼り付ける。
「これどういう意味?」と聞く。
Geminiが説明してくれる。
それをもとにClaude Codeに返事をする。

最初はこれが普通だと思っていたが、今考えると相当ひどい状態だ。
AIを使うためにAIに通訳させている。
でも実際これが一番うまくいく方法だった。

ChatGPTも試してみたが、スクリーンショットのアップロード制限にすぐ引っかかって使い物にならなかった。
Geminiは画像をたくさん貼れるので、スクショを連投できる。

それと、Geminiには「サポート対象外の時間帯」というものがない。
深夜に詰まっても、早朝に思い立っても、いつでも答えてくれる。
人間のサポートなら時間外は無理だし、コミュニティに投稿しても返事が来るのは翌日だったりする。
Geminiはそういう待ちがゼロだ。
「今わからない、今聞きたい」に即座に応えてくれるのが、通訳として使い続けた一番の理由かもしれない。

Claude Codeを使うためのサブAIとして、Geminiが自然と定着した。

ただ、Geminiにも弱点はあった。

一度ドツボにはまると、かたくなに違う方向に進ませようとしてくることがある。
こちらが「そうじゃない」と言っても「でもこの方法が正しいです」と繰り返してくる。
会話を重ねれば重ねるほど深みにはまっていく感じがして、途中から「これもう抜け出せないやつだ」と気づくようになった。

そういうときは、そっとチャットを閉じた。

気分転換にChatGPTに同じことを聞いてみると、あっさり違う角度の答えが返ってきたりする。
ChatGPTは画像のアップロード制限が不便で通訳としては使いにくかったが、「Geminiが頑固になったときのセカンドオピニオン」としては便利だった。

AIを使いこなすというのは、一つのAIを信じ続けることではなく、うまく使い分けることなのかもしれない、とこの頃から思い始めた。

/configから出られなくなった

Claude Codeにはスラッシュコマンドというものがある。
「/config」と打つと設定画面が開く。

開いてみた。

いろんな設定項目が並んでいて、なんとなく眺めていたら、出方がわからなくなった。

Enterを押しても何も起きない。「exit」と打っても動かない。画面がそのまま固まっている。

Geminiに「/configから出る方法」を聞いた。「EscキーかCtrl+Cで抜けられます」。

押したら出られた。

なんだそんなことか、と思ったが、知らなければわからない。
こういう「知らなければわからない」の積み重ねが、最初の数日間だった。

Claudeが終わったあと画面が固まった

もう一つ焦った出来事がある。

Claude Codeに何かを作ってもらって、完了した後、画面が動かなくなった。
文字も打てない。完全に固まっている。

「壊れた?」と思って焦った。またGeminiに聞く。
「Claude Codeが終了した後に画面が固まります」。

Geminiの回答を読んで、どうやらClaudeがタスクを終えた後にアンケートのような画面が出ていたらしいことがわかった。
それに気づかず放置していたせいで操作できなくなっていた。

「なんだそういうことか」という発見が毎日続いた。

Linuxのコマンドをチャット欄に打ち込んだ

これは今でも思い出すと笑える失敗だ。

ある日、フォルダを作りたくて「mkdir /home/〇〇/skills」と打ち込んだ。

反応がない。

そりゃそうだ。
それはLinuxのコマンドで、Claude Codeのチャット欄に打っても意味がない。
チャット欄はClaudeと会話する場所であって、コマンドを実行する場所ではない。

Geminiに聞いたら「Claude Codeのチャット欄にLinuxのコマンドを打っても実行されません。AIに話しかける場所なので、『/home/〇〇/skillsというフォルダを作って』と日本語でお願いしてください」と教えてくれた。

なるほど。
話しかければよかったのか。

このとき初めて「Claude Codeはコマンドを打つ場所ではなく、AIと会話する場所だ」という感覚がつかめた気がした。

毎日Geminiに通訳させながら進んでいた

こうして最初の数日間は、Claude Codeで何かが起きるたびにGeminiに聞く、という繰り返しだった。

「これどういう意味ですか」

「これはどうすれば解決しますか」

「日本語で」

最後の「日本語で」は何度使ったかわからない。
Geminiがたまに英語で答えてくることがあって、そのたびに「日本語で」と打ち直していた。

でも、この「Geminiに通訳させながら進む」というやり方は、自分にとってすごく合っていた。
わからないことを恥ずかしがらずに何でも聞けるし、スクリーンショットを貼れば「この画面はこういう状態ですよ」と状況を読み取ってくれる。

エンジニアじゃなくても、こうやって一歩ずつ進んでいけるんだ、ということがこの数日間でわかった。

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この記事を書いた人

52歳、自営業。エンジニアではない。コードは書けない。

ある日Xで「VPSにClaude Codeを入れると24時間AIが働いてくれる」という投稿を見て、その日のうちにVPSを契約した。意味はよくわかっていなかった。

Geminiを通訳にしながら、Claudeに丸投げしながら、tmuxに出られなくなったり、パスワードをチャットに貼ったり、SSH鍵で1日溶かしたりしながら、気づいたら声でメモを取ってメールが来る生活になっていた。

エンジニアじゃなくても、なんとかなってる。たぶん

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